仏教婦人会とは?

仏教婦人会総連盟総裁さまより

仏教婦人会総連盟総裁 大谷 流豆美(おおたに るずみ)

 

仏教婦人会は、浄土真宗のみ教えをよろこび、依りどころとする私たちの集まりであり、親鸞聖人がお説きになった浄土真宗のみ教えを聞かせていただくことが、活動の根本であります。

 

親鸞聖人は、阿弥陀如来が常に私たちにはたらきかけていてくださると明らかにされました。阿弥陀様のはたらきは、私たち凡夫に対して、真実に気付いて、この命を生きてほしいという願いに基づきます。私たちは、物事を自分にとって都合がいいように考えたり、自分の物差しで判断してしまいます。ですから、実際に経験していないことや、知らないことを受け入れるのは容易ではありません。例えば、私たちの命が限られたものであると知識として知っているのと、それを受け入れて生きていくことは全く別です。しかし、私の命がいつ終わるかわからないということを常に自覚し、それに備えて生きている人は稀ではないでしょうか。「死」を知識としてわかっていても、それを受け入れて生きていくことは、私たち凡夫には困難です。

 

阿弥陀如来の真実のはたらきは、私たちの自己中心性を打ち砕くものです。ですから、み教えを聞き続けることによって、自分自身の自己中心性に気づき、真実を意識した人生を送ることができましょう。親鸞聖人は、「正信偈」に、「我亦在彼摂取中 煩悩障眼雖不見 大悲無倦常照我(われまたかの摂取(せっしゅ)のなかにあれども、煩悩(ぼんのう)、眼(まなこ)を障(さ)へて見(み)たてまつらずといへども、大悲(だいひ)、倦(ものう)きことなくしてつねにわれを照(て)らしたまふといへり。)」(註釈版第二版207ページ)と示されました。

 

浄土真宗のみ教えを依りどころとする私たち仏教婦人会会員は、阿弥陀さまのはたらきを我がこととして聴聞させていただくとともに、み教えに出遇った喜びを伝えてまいりましょう。

 

『めぐみ』第227号巻頭言より一部抜粋

仏教婦人会創立150年を迎えてのお言葉より

浄土真宗のみ教えが、全国のお寺を中心として弘(ひろ)まり、ご法義引き立ての母体となった尼講が、第20代広如上人によって結集され、最勝講として発足しましたのが、天保3年(1832)でありました。この最勝講は、門信徒婦人の意識を高めて、明治維新ののちには、各地で婦人教会が結成されました。み教えを喜ぶ仏教婦人の行動力によって仏教婦人会連合本部が組織され、社会事業の運営、女学校の開設などその活動は目ざましいものがありました。

これには代々の門主・裏方様はじめ坊守や仏教婦人の皆さま方のご努力があったことは申すまでもありませんが、特に九條武子さまのご活躍を忘れてはなりません。

やがて、昭和22年(1947)に現在の仏教婦人会総連盟が結成され、今日の大きな組織へと発展いたしました。

 

[大谷嬉子総裁<当時>様 仏教婦人会創立150年を迎えてのお言葉より]

仏教婦人会の祖:恵信尼さま

親鸞聖人は、越後(新潟県)に流罪され、この地の三善氏の娘 恵信尼さまとご結婚されました。

 

恵信尼さまは、念仏者の家庭で育ち、法然聖人の信心重視のお念仏に感動されました。ちょうどその頃(1204年)、親鸞聖人は六角堂への百日参籠の最中に、観音菩薩の夢告により法然聖人のもとに入門します。そこにはすでに恵信尼さまのお聴聞の姿がありました。聖人とのであいは、まさに他力念仏のみ教えがご縁でありました。

仏教婦人会のはじまり:最勝講

明治37年(1904)3月 籌子裏方は「門末の婦人達に告ぐ」との直示を発布され、この実践を図るために同年、本願寺より「婦人会取結趣意」および「婦人会概則」を発令し真宗婦人会が設立されました。総裁には籌子裏方が、総裁代行に九條武子さまが就任されました。

 

明治40年(1907)より強力な組織化を図るため、「仏教婦人会概則」と「仏教婦人会連合本部規則」を発令し、会名を仏教婦人会と称し、本山に仏教婦人会連合本部を設置して、各地仏教婦人会の統轄・連絡などにあたることになった。仏教婦人会連合本部の総裁に籌子裏方、本部長に九條武子さまが就任されました。

 

大正12年(1923)の関東大震災による救護活動には、九條武子本部長が先頭に立ち、築地別院を拠点として仏教婦人会連合本部の全国的な救援活動が行われました。

仏教婦人会のあゆみ(年表)

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天保3年
  • 石田敬起を講元世話方とし、最勝講の普及をはかる
  • 広如宗主、最勝講結成の口達を発す
  • 最勝講のご消息が出されると、全国各地に「最勝講」が次々に誕生し、全国的な横のつながりをもつ婦人の聞法組織が出来あがりました。この最勝講が現在の仏教婦人会のもとになりました。

明治37年
  • 日露戦争勃発。政府は国内における婦人の団結をはたらきかけ、愛国婦人会の結成を促進した。本願寺でもこれに対応して婦人会を発足させ、本願寺「婦人会取結趣意」「婦人会概則」を発令した。

  • 東京で雑誌『婦人』発行
明治40年
  • 仏教婦人会の統轄のために、本山に「仏教婦人会連合本部」を設立。

  • 総裁には籌子裏方様、本部長には武子様が就任
明治42年
  • 本部機関誌『婦人』の発行所を京都に移す
大正9年
  • 籌子総裁のご遺志を継ぎ、紝子総裁、武子本部長がご尽力され京都高等女子専門学校設立
 

仏教婦人会連合本部長であった九條武子さまのご活躍により、今日の仏教婦人会の基礎が出来あがった。

昭和2年
  • 九條武子さまの歌集「無憂華」がベストセラーとなる。
昭和10年
  • 長島愛生園に梵鐘寄贈
昭和11年
  • 仏教婦人会会旗を制定
昭和12年
  • 勝如宗主德大寺嬉子様とご結婚。本部より仏式結婚の普及のため「仏式結婚の栞」配布
昭和22年
  • 龍谷大学講堂で仏教婦人会総連盟結成式
  • 大谷嬉子裏方様が総裁に就任
昭和23年
  • 仏婦会員章のバッジ制定
昭和26年
  • 阿弥陀堂において仏教婦人会総連盟第1回全国総会を開催。
    単位仏教婦人会の加盟登録開始。

昭和27年
  • 機関誌『めぐみ』発行
昭和28年
  • 長島愛生園の「恵の鐘」改鋳
昭和32年
  • 第1回評議員会が大谷本廟で開催
昭和33年
  • 親鸞聖人700回大遠忌予修法要の前日、御影堂で「浄土真宗世界仏教婦人会大会」が開催された。お念仏のみ教えをよろこぶ仏教婦人の結集の場がうまれた。この法要を機に、覚信尼さまの顕彰をはじめる。

昭和36年
  • 第1回世界仏教婦人会大会が御影堂において開催
  • 世界仏教婦人会連盟結成を宣言
昭和40年
  • 第2回世界仏教婦人会大会(ニューヨーク)において「ダーナの日」制定
昭和41年
  • 仏教婦人会綱領改定
  • 長島愛生園の「恵の鐘」改鋳
  • 大谷嬉子総裁様著「恵信尼さま」刊行
昭和42年
  • 初の全国仏教婦人会長大会開催
  • 第3回世界仏教婦人会大会(ハワイ)開催
昭和45年
  • 第4回世界仏教婦人会大会(日本)開催
昭和46年
  • 大谷嬉子総裁様著「あかつきの塔」刊行(写真)
昭和47年
  • 「仏教婦人ハンドブック」(No.1)刊行
昭和48年
  • 「初参り」刊行(写真)
昭和49年
  • 第5回世界仏教婦人会大会(サンフランシスコ)開催
昭和53年
  • 第6回世界仏教婦人会大会(サンパウロ)開催
昭和54年
  • 『仏教婦人ハンドブック』(No.2)刊行
昭和56年
  • 「仏前結婚式の栞」刊行
昭和57年
  • 仏婦創立150周年中央記念式典開催
  • 第7回世界仏教婦人会大会(ハワイ)開催
昭和59年
  • 大谷範子裏方様が総裁に就任、大谷嬉子前裏方が名誉総裁に就任
  • 比叡山に親鸞聖人絵伝看板を設置
昭和61年
  • 第8回世界仏教婦人会大会(日本)開催
  • 世界大会記念として恵信尼さま顕彰案内板(日英語)を設置
昭和62年
  • 大谷範子総裁様作詞「小さきあこに」披露
平成2年
  • 第9回世界仏教婦人会大会(バンクーバー)開催
  • 仏教婦人会会員式章の制定
  • 『若婦人の集い・手引き』刊行
  • 『仏教婦人勤行聖典』刊行
  • 点字本の制作および寄贈開始
平成3年
  • 大谷嬉子名誉総裁様著「慈光のなかで」刊行
平成4年
  • 本山において、若婦人中央研修会はじまる
平成6年
  • 第10回世界仏教婦人会大会(アナハイム)開催
平成9年
  • 総連盟結成50周年記念式典開催
平成10年
  • 第11回世界仏教婦人会大会(日本)開催
平成11年
  • 大谷本廟覚信尼公石碑改修
平成14年
  • 第12回世界仏教婦人会大会(サンパウロ)開催
平成15年
  • 恵信尼公廟所整備事業に伴い「こぶしの森金庫」設置(平成18年度末で終了)
平成18年
  • 第13回世界仏教婦人会大会(ハワイ)開催
平成19年
  • 『めぐみ』発刊200号を迎える
平成22年
  • 「恵信尼さまとの出遇い」刊行
  • 活動事例集「つながる ひろがる」刊行
平成23年 
  • 第14回世界仏教婦人会大会(日本)
  • 大谷範子総裁様作詞「お名前よべば」「み教えをあなたと聴く」(第十四回世界大会記念ソング)披露
  • 東日本大震災支援金の呼びかけ開始
平成25年
  • 『めぐみ』B5版にリニューアル
  • 『仏教婦人勤行聖典』改訂
平成26年
  • 大谷流豆美裏方様が総裁に就任
平成27年
  • 第15回世界仏教婦人会大会(カルガリー)