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2018年4月13日(木)・14日(金)
龍谷山本願寺 御影堂
2018年4月13日(木)・14日(金) 恵信尼公750回忌法要がご修行され、総会参加者で参拝しました。
法要に引き続き、仏教婦人会総連盟主催にて「恵信尼さまのつどい」を開催
合唱団こぶしの森(国府教区仏教婦人会連盟)による「恵信尼さま讃歌」の披露
海外の会員も参加いただき、共々に恵信尼さまのご生涯に思いを馳せました。
恵信尼さまの日を平和の日に決めたことを確認しあいました。
[恵信尼さま顕彰にむけて(島村美穂副会長)]
当日は、時間の関係上、一部しかお伝えできませんでしたので、ここに全文掲載いたします。
皆さま、本日はようこそお参り下さいました。全国から集われた多くの皆さまと共に、恵信尼公750回忌法要にお参りさせていただくことができ、大変有り難いことと存じます。
皆さまもよくご存じのように、恵信尼さまは、親鸞聖人と生涯をともにされた女性(妻)です。1921年(大正10年)に本願寺から発見されたお手紙(消息)によって、親鸞聖人の比叡山時代のご様子や、恵信尼さまとのご結婚のことが知られるようになりました。お二人は、日々の生活の中でお念仏に生きることのありがたさを私たちにお示し下さいました。
私たちが宗門の母と仰ぐ恵信尼さまは、日常生活を送る中で、お念仏相続と伝道の生涯をおくられたお方であられたのです。
さて、日本では恵信尼さまの日は4月25日と定められています。その日は、恵信尼さまのご消息の最後の一通に記された日付が旧暦の3月12日であり、これが新暦では4月25日あたりであるということから決められたそうです。また、この時期は恵信尼さまが晩年まで過ごされた越後の里に、仏婦活動のシンボルともいえるこぶしの花が、美しく咲く頃だそうです。
4月25日は恵信尼さまの日。
そして「恵信尼さまの日は平和の日」であります。そう定められた由縁なども含め、ここで少し恵信尼さま顕彰について仏教婦人会総連盟の取り組みを振り返ってみたいと思います。
なお、これにつきましては、めぐみの2003年秋号183号に、「恵信尼さま」として特集が組まれておりましたので今回それを参考に紹介いたします。
・1963(昭和38)年4月の年次総会にて顕彰運動展開が決議されてました。
・1967(昭和42)年の第3回世界仏教婦人会大会(ハワイ)において、恵信尼公の遺徳顕彰が決議されました。
・1970(昭和45)年 恵信尼公700回忌法要が勤修され、同年第4回世界仏教婦人会大会(日本)では700回忌法要への参拝が日程に組み込まれています。
・1986年(昭和61)年 第8回世界仏教婦人大会では「恵信尼さまを偲ぶ法要」から始まり、ご門主様からいただいたご親教は、恵信尼さまについてでありました。大会の記念講演の講題も「恵信尼さまを偲ぶ」であり、この大会を通し、参加者の一人一人が恵信尼さまの生涯に強く思いを馳せることとなりました。
そしてこの年は国連において「国際平和年」と定められた年であり、大会において日本からは「平和について考える」という議案が提出されました。その結果、「世の中安穏なれ 仏法広まれ」と願われた親鸞聖人と共に歩まれた恵信尼さまを顕彰する日を「平和の日とする」ことが決議されたのです。
その時から32年が経ちました。
現在、恵信尼さまの顕彰活動として、毎年6月の第一週金曜日に、国府別院が「恵信尼公廟所」にて「恵信尼さまの法要」をお勤めされています。
また、近畿6教区仏教婦人会連盟では、毎年4月25日の恵信尼さまの日に、聞法会館で「恵信尼さま顕彰/平和の日の集い」を開催されており、昨年の開催で31回を数えました。
厳しい時代をお念仏に支えられ生き抜かれた恵信尼さまのご生涯に学ぶとき、必ずやそこに私たちは、確かな生きる指針を見いだすことができるでありましょう。それはまた、仏教婦人会活動の有り様に多くの示唆を与えてくださるものでもありましょう。
今、あらためて、本日の恵信尼公750回忌法要を機縁とし、私たち一人一人が、恵信尼さまをお偲びし、念仏者として「いのち尊し」を基本として、平和について考え行動していきたいものと思います。
あらゆる人が心豊かに生きることのできる社会の実現を目指し、共に歩みを進めていきましょう。